編集後記
今号も色々な方に原稿をお願いしました。そして皆さんが快く引き受けてくれました。お陰
で何とか 4 頁の紙面を埋めることができました。実にありがたいことです。寄稿して頂いた
方々に御礼申し上げます。それはとりも直さず里山サポートクラブが活発に活動している証で
もあります。里山を残していく環境は厳しくなりつつありますが頑張りたい。
: http://www.satoyamasupport.com/
作業に危険は付き物ですから 理事 小沢 弘
2 頁目からの続き)
第一回目は台風で開催が危ぶまれましたが、天が私達に味方してくれて、午前中の晴れ間に
行うことが出来ました。
多くの方に好評を頂いたので、今回第二回目を開催しました。今回は調理をしたい子が現れて、
そうめんを茹でたり、出来たものを運ぶお手伝いもしてくれました。
器作りではお父さんと一緒にお母さんの分も頑張って作る子、丁寧にヤスリをかける子、子供達
にノコギリの使い方を丁寧に教えて下さる里山サポートクラブさんの姿が印象的でした。里山
サポートクラブさんのメンバーで調理担当の方が作って下さった冷や汁が絶品で、そうめんをい
くらでも食べられました。 本格的な流しそうめんは初めてという保護者も多く、童心に帰って
子供達と一緒に流れて来るそうめんを逃がさないように頑張って掬う姿も微笑ましかったで
す。 今回の流しそうめんを通して感じたことは、様々な年齢層の人々が集い、世代間交流を通
して多くのことを学ぶ大切差でした。
私はさる場所で、竹材切断作業のボランティア活動をしていた際に、チェーンソーで顔面を怪
我をするという事故を起こしてしまいました。幸い大事に至りませんでしたが、とはいっても私
にとっては大変な怪我でした。救急車で運ばれ 4 日入院、1 年後に形成外科で傷のぼかしで 6 日入
院しました。
作業をしていた場所は斜面でしたので、踏ん張る側の足が滑りバランスを崩してしまったので
す。怪我した部分の外観はすっかり原状に復していますが、もう暫らくは形成外科と歯科医に通
う必要があります。この事故を皆さんに報告するのは、内面で忸怩たるものがありますが、これ
からも大好きなボランティア活動をしたいし、仲間には教訓として私の失敗を繰り返してほし
くないと思って書いています。編集長から頂いた「作業には危険が付き物ですから」のタイトル
は、危険には近づくなと言うのでなく、危険を甘く見ず、危険を如何にして未然に防止するかで
あり、体験を書いてみようと背を押されました。
事故発生時の作業は、斜面に生えていた竹が横倒しになっていたので、チェーンソーで2メー
トル程度に切断することでした。チェーンソーの作業は両足を踏ん張っていますが、斜面なの
で、体重は右足に過重にかかり、地面が湿っていたことと重なって足を滑らせて仕舞ったので
す。 当日は安全具として、ヘルメット、防護手袋、チャップス(腰からくるぶしまでを防護す
る当てもの)を装備していました。しかし靴は普段履いている靴でした。斜面の作業だったので、
滑り防止の靴を履いていれば良かったのです。
生活をしていれば常に怪我のもとはあります
町を歩いていれば人や自転車、自動車に当たる
かもしれません。何の仕事も事故は潜んで
います。それらの危険を想定して先回りして安
全を考える。市民の森で草を刈ったり、木や竹
を切る作業を楽しんで行えるように、クラブと
しても体制の整備を提案していきたいと思いま
す。これが事故の時かぶっていたヘルメットで
す、かぶっていなければ、もっと大きな傷にな
っていたかもしれません。