里山サポートクラブへの初めての参加は、昨年の、藤金市民の森での藤小そうめん流準備作
業だったと思います。こどもたちのありがとうございますのことばで、疲れが吹き飛びます、
の会員どなたかの言葉に共感を覚え、継続して参加させていただくことになりました。
私は、愛媛県今治市沖の四阪島、そして今治市内で育ちました。綺麗な海、島、緑が瞼に浮か
びます。小学校の時に、「今治自然科学教室」という催しに参加するのを楽しみにしていました。
その催しは 60 年以上毎月欠かさず行われ、今に継続しています。引率の先生方や友人と海、川、
森で動植物と触れ合いながら自然の尊さを感じることができました。その経験は、私自身の一部
を作ってくれていると思います。
鶴ヶ島は、都心から1時間の利便性を持ちながら、市民の森制度での里山の面積は、人口比率
で日本でもトップクラスの自然の宝庫です。高倉では、里山サポートクラブの皆さんのおかげ
で、螢の里が蘇ろうとしています。所のご家族をお連れしたとこ
ろ、ご父兄も大はしゃぎでした。
鶴ヶ島の素晴らしい自然を守り、こどもたちに里山と自然を大
切に思う気持ちを手渡したいです。また、自然の中でこどもたち
と遊ぶことは、私たち自身にとっても楽しみと活力をいただくこ
とができ、そして素晴らしい仲間も得ることができます。
里山サポートクラブの
動にできる限り参加し、
鶴ヶ島の里山と、こども
ちの貴重な体験のために
力を尽くしていきたいと
えます。皆さん、よろし
お願いいたします。
通信
第17号
2024.10.01
発行
小澤邦彦
編集
杉山行汪
NPO法人化20年目を迎えて(続) 代表 小澤 邦彦
私たちの活動は、市の呼びかけに応じて 2002 から高徳神社で開始
されました。初年度の 1 年間で 12 回の活動を行い、その後、任意団体を
立ち上げ、2003 年から正式に活動を開始しました。当時は、市役所、
元企業、HG 助成金財団、埼玉県の「里の山守制度」など、様々な支援
受け、民、企業、行政が連携する理想的な仕組みで運営されていまし
た。当時クラブ活動資金の処理が大変で、2005 12 月に NPO を設立し
ました。当時、市民活動推進センターの運営に関し市民団体の代表が集
まり、運営の議論を重ねていました。市民活動センターは市民活動の連
携や情報交換の場として機能していました。
その後、市民活動推進センター廃止され、この 10 年間で、市民団体の
連携や世代間のつながりが薄れ、市民活動へ参加する若い世代との連携
が薄れ、高齢化が進む団体も増え、活動停止に至る団体も出てきてい
す。しかし、20 年前の楽しい活動をしたメンバーのつながりは現在にも続いていますが、20
も歳を重ねてしまいました。当時の市民活動の環境は、民の連携、企業、行政の支援など、
動環境は大変恵まれていたと思い出しています。
高倉市民の森
7月~9月の主な活動
7月~9月 活動実施
7/ 2(火)藤小学校3年生自然体験教室
7/10(水)会員親睦バーベキュ-
7/20(土)ボランティア体験会 in 五味ケ谷の森
8/10(土)ボランティア体験会 in 高倉の森
8/12(月)流しソーメン支援(仲良しっ子クラブ)
8/17(土)竹細工指導(カローレ学童保育)
9/ 4(水)藤金市民の森整備
9/ 7(土)藤金市民の森里山体験会
9/10(水)カワニナ採取・飯盛川、大谷川に放流
9/11(水)逆木倉庫清掃整備
9/17(火)藤小学校3年流しソーメン体験支援
9/28(日)市民の森の整備方向の検証
10月~12月 活動計画
10/20(日)大谷川クリーン大作戦
10/26(土)五味ケ谷市民の森整備
11/02(土)五味ケ谷市民の森里山体験会
11/13(水)植樹樹木の購入
11/23(土)運動公園清掃・焼き芋・芋煮
12/11(水)五味ケ谷市民の森整備
12/22(月)家族で楽しむ門松教室
スケジュールは雨などで変更が有りますの
で、当クラブブHPを確認下さい
楽しかった流しソーメン
2024 8 20 日、鶴ヶ島なかよしっ子クラブの第二回目のそうめん流しを開催しました
私達鶴ヶ島なかよしっ子クラブは発達特性を持つ子と、その親のサークルで、現在 7 家族、親
子約 20 名の登録があります。二年ほど前に里山サポートクラブさんから、「発達特性を持つ子
供達も自然の中で思い切り遊ぶ機会を作るお手伝いが出来ないか?」と声を掛けて頂き、お付き
合いが始まりました。
初めは里山体験会の敷地の一部をお借りして、竹林の中でオリエンテーリングをするイベント
を開催しました。自然の中で遊ぶ我が子達に変化が見られ、成長を実感出来たところへ流しそう
めんのお話しを頂きました。
藤小学校の授業の一貫で行
われた流しそうめんの楽しそ
うな様子を見て、私達の子供に
も体験させてあげたいと思い、
里山サポートクラブさんに鹿
厳(ししどおし)の設営や、竹
のそばちょこ作りの指導をお
願いして鶴の里のんのんで開
催することにしました。
(4 頁目下段に続
藤小学校 3 年生の自然体験教室は今年は 9 年目です。今年
度の 1 回目は藤金市民の森で森の発見と言うテーマで、そ
の様子は 3 頁目をご覧下さい。そして 2 回目は校庭で流し
ソーメンで竹材でお椀作りをして全長 3 段で 10 の竹樋で
ソーメンを頂きました。流しソーメンは発達特性をを持つ
子と家族の鶴ヶ島なかよしっ子クラブにも行い夏の人気行
事になっています。(下段参照) 社協が募集しているボ
ンティアに応募された方達と一緒に五味ケ谷の森と高倉の
森で森の整備活動を行いました。今回の応募者は中学生や
高校生が多く、彼らがこの体験から森の大切さと労働の楽
しさを学んでくれたら良いなと
思いました。
市民に森に来て森の快適さ大
切さを体験して貰うには、先ず
森に来て貰うことが大事です。
今年の夏も里山体験会を藤金市
民の森で行いました。異常な暑
さが続く中、人が集まるのか心
配したが参加者は森の中が意外と過ごし易いと感じたよう
でした。 里山は本来地域住民が薪や飼料を得る所でした
が今日その使命は市民の憩いの場所となりました。30 年程
度で伐採していた樹木巨木化しナラ枯れの被害で枝の落下
や倒木の危険が増しています。樹木医の意見を参考に整備
計画を練り直しています。更なる脅威は里山の減少で行政
の熱意を期待したいものです。
つるがしま里山サポートクラブが藤小学校3年生の校外学習の協力を初めて今年で9年目で
す。毎回先生側の要望に沿う形にしているので、決まった形は第8号藤金市民の森を舞台にする
ことと、年間で2単位の授業を4回実施する程度です。今年度の第1回は3年生 87 名を 9 班分
け、当クラブ員が森を案内しながら生徒たちが森で何かを発見し調べるというスタイルにしま
した。いわば出たとこ勝負的な手法でした。以下は三人の担任のレポートです。
先日の校外学習では大変お世話になりました。
私たちが、総合的な学習の時間で「地域のひみつを知ろう」という授業をするにあたり、
うしたら子どもたちが自分達から知りたい!やってみたい!と思ってくれるのかを考えま
した。活動ありきで学習に臨んでしまうと、子どもたちが受け身になってしまうと考え、まず
は森に入ってみて、そこから自分たちのやりたいこと、りたいことを考えてもらおうと思い
ました。
「森の発見プログラム」という名の通り、子供たちは虫や、草花など様々なものを発見して
楽しんでいる様子が伺えました。後半の自由行動の時間では、「また竹林に行ってみよう、
に行ってみよう」など、子どもたちのキラキラした声が聞こえてきました。スタッフの皆様に
教えていただいた、粉がついている竹があったことや、木が水を吸い上げる仕組み、笹舟を作っ
たことなどを学校に帰ってきて嬉々として話していました。の後の学習でも、あの黒いトン
ボはなんていう種類のトンボなのか、孟宗竹と真竹にはどんな違いがあるのかなどそれぞれに
調べていました。子どもたちは森に興味を持ち、「竹を使って何かを作りたい」「もっと虫を
探してみたい」等それぞれのやりたいことを見つけることができたように思います。
普段はあまりかかわりの少ない(少なかった)森に触れ、能動的に森について考えることが
できたことが何よりの成果であると思います。これからも継続的に市民の森に赴き、森のよさ、
自然と自分との関わり方等、子どもたちなりに見つけていってくれればと思っています。
3
森の発見 藤小学校の3年生の校外学習レポート
編集後記
今号も色々な方に原稿をお願いしました。そして皆さんが快く引き受けてくれました。お陰
で何とか 4 頁の紙面を埋めることができました。実にありがたいことです。寄稿して頂いた
方々に御礼申し上げます。それはとりも直さず里山サポートクラブが活発に活動している証で
もあります。里山を残していく環境は厳しくなりつつありますが頑張りたい。
http://www.satoyamasupport.com/
作業に危険は付き物ですから 理事 小沢
2 頁目からの続き)
第一回目は台風で開催が危ぶまれましたが、天が私達に味方してくれて、午前中の晴れ間に
行うことが出来ました。
多くの方に好評を頂いたので、今回第二回目を開催しました。今回は調理をしたい子が現れて、
そうめんを茹でたり、出来たものを運ぶお手伝いもしてくれました。
器作りではお父さんと一緒にお母さんの分も頑張って作る子、丁寧にヤスリをかける子、子供達
にノコギリの使い方を丁寧に教えて下さる里山サポートクラブさんの姿が印象的でした。里山
サポートクラブさんのメンバーで調理担当の方が作って下さった冷や汁が絶品で、そうめんをい
くらでも食べられました 本格的な流しそうめんは初めてという保護者も多く、童心に帰って
子供達と一緒に流れて来るそうめんを逃がさないように頑張って掬う姿も微笑ましかったで
す。 今回の流しそうめんを通して感じたことは、様々な年齢層の人々が集い、世代間交流を通
して多くのことを学ぶ大切差でした。
私はさる場所で、竹材切断作業のボランティア活動をしていた際に、ェーンソーで顔面を怪
我をするという事故を起こしてしまいました。幸い大事に至りませんでしたが、とはいっても私
にとっては大変な怪我でした。救急車で運ばれ 4 日入院、1 年後に形成外科で傷のぼかしで 6 日入
院しました。
作業をしていた場所は斜面でしたので、踏ん張る側の足が滑りバランスを崩してしまったので
す。怪我した部分の外観はすっかり原状に復していますが、もう暫らくは形成外科と歯科医に通
う必要があります。この事故を皆さんに報告するのは、内面で忸怩たるものがありますが、これ
からも大好きなボランティア活動をしたいし、仲間には教訓として私の失敗を繰り返してほし
くないと思って書いています。編集長から頂いた「作業には危険が付き物ですから」のタイトル
は、危険には近づくなと言うのでなく、危険を甘く見ず、危険を如何にして未然に防止するかで
あり、体験を書いてみようと背を押されました。
事故発生時の作業は、面に生えていた竹が横倒しになっていたので、チェーンソーで2メー
トル程度に切断することでした。チェーンソーの作業は両足を踏ん張っていますが、斜面なの
で、体重は右足に過重にかかり、地面が湿っていたことと重なって足を滑らせて仕舞ったので
す。 当日は安全具として、ヘルメット、防護手袋、チャップス(腰からくるぶしまでを防護す
る当てもの)を装備していました。しかし靴は普段履いている靴でした。斜面の作業だったので、
滑り防止の靴を履いていれば良かったのです。
生活をしていれば常に怪我のもとはあります
町を歩いていれば人や自転車、自動車に当たる
かもしれません。何の仕事も事故は潜んで
います。それらの危険を想定して先回りして安
全を考える。市民の森で草を刈ったり、木や竹
を切る作業を楽しんで行えるように、クラブと
しても体制の整備を提案していきたいと思いま
す。これが事故の時かぶっていたヘルメットで
す、かぶっていなければ、もっと大きな傷にな
っていたかもしれません。