賛助会員の木部(おやこ劇場所属)です。
里山サポートクラブとのご縁を思い返してみると、2005 年ごろには出会っていたと思います。2011
東日本大震災後の支援活動で、2 回、東北(気仙沼陸前高田)同行した旅は印象深いです。その後、2013
年からは、市民の森でのプレーパークまつりをいろいろな団体と協力して始め、第 8 回まで続きました。
また同じ時期、おやこ劇場が主催した子どもゆめ基金事業として、タケノコ掘り、竹あかり作り、流し
そうめん、たけうま作り、門松作りなどを始めました。毎回、里山サポートクラブの方々に指導者になっ
ていただきました。
地域の市民団体から、自分たちの活動を子どもに体験させたいけれど、方法が難しい、という共通の声
を聞きまして、各団体の得意とする分野と子どもをつなげる役割を、私たちがしてみては、と考えました。
事前に「ご一緒に、子どもの活動をしませんか」と呼びかけ、「どんなことができま
すか」とお尋ねし、れらをまとめて文科省子どもゆめ基金の助成事業に申請した
のでした。
その後、子どもゆめ基金事業の主催者はつるがしま里山サポートクラブになり、
おやこ劇場はチラシ作成・配布(市内全小学校・全保育所等)や当日のお手伝いとし
て協力する形に変化しつつ、今も続いています。自分たちがちょっと得意とする
で、地域での子どもの体験活動に協力できて、嬉しいです。
これからも、みなで助け合って、元気に楽しくやっていきたいですね。
通信
第16号
2024.07.01
発行
小澤邦彦
編集
杉山行汪
NPO法人化20
目を
代表
邦彦
子どもの
活動
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から
や10
木部
本年度で NPO 設立 20 年目となり、昔の事が昨日のように思い出されます。
活動開始から 23 年も経て自分も 23 年の歳を重ねている事を忘れていました。
年齢を重ねると、昔のことは鮮明に思い出すものの、最近のことは記憶が定か
ではありません。歳を取ると話が長くなると言われますが、その通りで、前置き
が長くなってしまいすみません。
思い起こせば、市の呼びかけによる高徳神社での活動は、2002 4月から
2003 3月まで 12 回行い、参加した市民の皆さんがこの活動を継続したい
と、任意団体として 2003 4月から 2005 11 月まで活動を始めました。そ
の際、富士見工業団地の企業の支援、助成金財団の支援、埼玉県の里の山守制
度による支援を受けながら、2005 12 月に NPO 設立後の活動を開始しまし
た。設立記念講演として宮脇昭先生に講演をお願いしました。宮脇昭先生は、1981 年に「鶴ヶ島の植生
I1987 年に「鶴ヶ島の植生 II」と、2度の植生調査を実施していただきました。この調査は、自治体
が独自に調査した数少ない事例です。当時の行政関係者の自然に対する危機感が伝わってくるようです。
また、市民活動推進センターの開設により、市民活動団体が横に繋がる機会が生まれ、社会福祉協議
会の支援に加え、多方面の市民活動団体との連携活動に取り組むことができました。つるがしま里山サ
ポートクラブの活動が多方面の市民の方々との連携を築けたのも、このときの「縁」始まりです。
のつながりを大切にしたいものです。その後、2006 年以降の思い出は沢山あり、次号以降に連載した
いと思います。
北市民セ月~9月活動計画
東市民センター結桜まつりに参加し、広場で竹細工、バンプーパ
ン焼き体験販売や小彼岸桜苗や掘りたて筍の無償配布を行いまつり
に賑わいを添えました、
恒例の親子で楽しむ筍掘り体験会は、今年は筍の豊作の年に当た
り2回とも参加者は大いに楽しんでいました。
小彼岸桜の新芽採取・挿し木作業
は今年は太田ヶ谷の森のフェンス沿
いに植えた桜から採取しました。
太田ヶ谷の桜は新芽取りしてから丸
4年です。その元の木は運動公園の
桜並木なので孫になります
太田ヶ谷の旧農業大学校跡地に
進出する企業や県の事業所にも小
彼岸桜が植わるのが楽しみです。
都市化が進んだ鶴ヶ島では市民
が清流を楽しめる場所は少なく、
大谷川、飯盛川で市民が川遊びの
できる場所の清掃活動を行ってい
ます。
市民の森は市民が何時でも自由に
散策できる里山です。除草したり、
立ち枯れ樹木を伐採したり、植樹し
たり、親子で楽しむ里山体験会を
開催しました。
4月~7月の主な活動
4月~6月 活動実施
4/20(土)東センター結
4/27(土)親タケノコ掘
4/28(日)大に蛍の放虫
5/ 5(土) 親で楽しむタ掘り体験会
5/ 9(木)小桜新芽採取
5/18(土)毛プレーパークに
5/19(日)大クリーン大
5/25(土)飯清流復活大作戦
6/ 1(土)鶴市民環境まつり参加
6/ 7(金)アペルト高倉市民の森体験会
6/ 9(日)夏山体験会 in 高倉市民の森
6/15(土)イオン環境財団主催イベント参
6/22(土)藤
7月~9月 活動計画
7/10(水)会バーベキュ-
7/22(土)ボランティア体 in ケ谷の森
8/10(土)ボランティア体 in
8/12(月)流ソーメン支(農センター)
8/31(土)ボランティア体 in
9/ 7(土)藤民の森里山体験会
9/18(水)逆庫清掃整備
9/28(土)樹指導による里山樹木点検
スケジュールは雨などで変更が有ります
ので、当クラブフHPで確認下さい。
第一生命の公報冊子に当クラブの活動が紹介されました。
都市緑化機構主催の「緑の都市賞」(特別協賛・第一生命財団)で国土交通
大臣賞を受賞した当クラブが雑誌「地人館」172 2024.4(第一生命財団発行)
に紹介されました。雑誌には、当クラブの活動写真紹介とともに、代表より、
“里山の重要性や緑地の環境への影響を若い世代に伝え、高齢化がすすむ団体
の若返りを図りたい“との談話が掲載されています。
「一般財団法人第一生命財団」のホームページにも掲載されていま
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dai-ichi-life-foundation/green/file/2024_002.pd
飯盛川に蛍の飛翔が復活しました。
10 数年前に復活し 60 年ぶりだとおっしゃる高倉の住民の一言が忘れませんが、以降、毎年ホタルが
発生していたものの、上流の開発等により飯盛川の水質の変化かどうかわかりませんが、ホタルの発生
が少なくなり、一時、発生しなくなってしまいましたしかし、会員の懸命な努力により、カワニナなど
の餌の投入を継続し、数年前からホタルが復活しています。今年も 30 匹程のホタルが飛びました。
■続々と冊子を発行 子供達の自然体験活動の提案」
当クラブでは市民や子供達に自然体験活動を通じて、里山(自然)の大切さを感じて貰いたいと活動し
ています。クラブの最初の活動は 2003 年のタケノコ掘りで、11 月には「森の作業と芋煮会」でした。
その後、「不登校生の自然学習支援」藤小学校の野外学習支援」市民のボランティア体験」が等を行
ってきました。保育園幼稚園や小学校の先生方にも自然体験をして頂き保育教育活動に取り込んで頂
きたく願っています。我々の活動範囲は益々広がる一方です。この小冊子をご覧頂き、我々の活動に参加
されるよう願っています。冊子は無料です。希望される方はご連絡ください。
最近
のトピックス
つるがしま里山サポートクラブは2023 3 29 日に設立総会を開き、4月1日を発足と決めまし
た。そして4月19日に里山クラブとして最初の活動が、五味ケ谷市民の森タケノコパーティーでした。
会員が家族で参加し、子供達が楽しくタケノコを掘り、大人たちは、吉牟田さんの豚汁をいただきなが
ら、ビールで乾杯している写真が残っています。その後 2007 年まで毎年4月にタケノコパーティーを
開催し、たけのこ掘りと美味しくビールをいただいていました。2007 5 5 日こどもの日に、テレ
ビ埼玉の取材をうけ、親子でタケノコ掘りを楽しむ「おとうさんのタケノコタイム」を開催しその場
で掘ったタケノコをその場で料理して美味しくいただくイベントを始めました。
2008 らタケノコ掘りは、5 5 日に限定し、イベントの名称を「おかあさんのタケノコタイム
に変更し、掘ったタケノコを東市民センターで調理し、タケノコ汁、ホイル焼きなどで美味しくいただ
くことになりました。2013 年には、おやこ劇場さんからの依頼で4月に三ツ木の斎藤さんの竹林でタケ
ノコ掘りイベントを行い、2014 年にも同じくおやこ劇場さんの依頼で4月に五味ケ谷市民の森タケノ
コ掘りイベントを開催しました。
2015 ら夢基金に申請して、里山クラブ主催のタケノ
コ掘り体験会を5月5日に開催することになりました。
2016 年には、夢基金の1次申請プログラムが全部
不採択となり、自己資金で開催することになりました。
2017 2019 年までは夢基金の助成で開催できました。
2020 年は不採択となり、2021 年採択、2022 2023
不採択となり、杉下支え合い協議会の資金協力を得て開催し
ました。また、2020 らは、コロナの関係で東市民センタ
ーに集まることに遠慮して、五味ケ谷市民の森の中で、竹を
燃やして、掘りたてのタケノコを焼く、大名焼きを実施し、他では経験できない野性的な料理として好
評を得ています。2024 に久々夢基金に採択され、助成金をいただくことができました。
タケノコは、豊作の年と、不作の年が毎年交代します。昨年は不作の年で、イベント参加者が全家族
掘れるだけのタケノコを確保することができず、地主の滝嶋さんにお願いして、敷地のタケノコを掘ら
してもらいなんとか乗り切りました 2024 年は、豊作の年でおよそ 400 本くらいタケノコが発生し
ました。200 本は、手をつけず、親竹に育てます。170 本はイベントで掘ってもらうのと、散策路や境
界付近で除伐しました。残りの約 30 本は、タケノコ泥棒に持ち去れたタケノコになります。
五味ケ谷市民の森竹林のタケノコは以前から、タケノコ泥棒の被害にあっていました。10年前ご
ろから毎年4月になると、「タケノコ掘り禁止」の看板設置していますが、看板の側に生えたタケノコ
も盗まれました。昨年は、不作ということもありましたが、盗掘もひどく、イベントができないところ
まで追い詰められました。
いろいろ対策が考えられますが、まずは警察にたよることにして、近所の交番に事情を説明し、見回
りをお願いしました。今年は、4月はじめから交番に行き、見回りをお願いしました。4 21 日朝に警
察から連絡があり、タケノコ泥棒をつかまえたので現場検証協力の要請がありました。前日の夜 11
ごろパトカーで見回りしていると、市民の森から灯りが見えて、森に行ってみると 40 代の女性2名が
タケノコを盗っていたそうです。市民の森と、嶋さんの敷地で11本の盗られた跡を特定し、現場検
証が終わりました。そして 22 日の朝、竹林の確認に行くと、10本くらい新しい盗掘の跡が見つかり
した。来年も警察にお願いして、見回りをしてもらう予定です。
五味ケ谷市民の森竹林は適度に間伐し、太くで立派な竹が数多く生えており、美竹林に向かって成長
しています。しかしまだ数か所に傘をさして歩けるような空間が広がり、そこを埋めるタケノコの成長
を期待しています。ちなみに竹林の整備で傘をさして歩ける竹林を目指すという考え方があります。
れは、ケノコ農家が良いタケノコを多く収穫するための竹林です。日本三大美竹林があります。嵯峨
野(揖斐川(岐阜)岩国(山口)です。何処も立派な竹が密接してそそり立っています。密接
した竹林では、太いタケノコが少量発生するそうです。疎らな竹林では、太くないのタケノコが大量に
発生しますので、タケノコ農家向きです私は、五味ケ谷竹林が日本人の美意識にあった三大美竹林の
ように育っていくことを願っています
タケノコ堀り行事 理事 吉井
わがクラブは、「小彼岸千本桜」構想のもとに市内に小彼岸桜を植樹してきました。
太田ヶ谷の森には桜並木が出来ています。東市民センターでは伐採したソメイヨシノの老木に代わって植え
たものがよく育ちたくさん花をつけています。
2021年4月に太田ヶ谷の森に59本の小彼岸桜を植樹しました。この桜は、2019年5月に運動公園前
の道路の桜から新芽を採取して挿木し、約一年間鉢で育て、さらに一年間脚折菜園で育てたものです。
その並木の中に株本から30㎝ほどの高さで切られたものがあり、
022年4月植替えをしました。この時掘り起こした苗木を持ち帰り鉢
植えにチャレンジしました。昨年(2023年)は数輪の花をつけまし
た。今年は挿し木してから五年目になりますが写真のように花がだいぶ
増えました。
この鉢の桜は次のように育てました。
苗木は上記の経緯で太田ヶ谷の森から掘り上げたものです。苗木を高
さ約25cm に切りつめて、切り口はナイフで丸く盛り上がるように削
り、そこに融合剤を塗布して保護しました。苗木は根が太く長く成長し
ているので、直径20㎝の鉢に植えましたが、苗木が鉢の中心から少し
外れています。用土は赤玉土(小粒)3と腐葉土1の割合にしました。
肥料は花用の液肥を使いました。冬季を除いて2週間に1回与えていま
したが、ネットなどで見ると多すぎたようです。
植替えや剪定については、「小彼岸千本桜」の指導者である橋本さんに
お聞きして、次の機会に報告します。
わがクラブは、毎年4月に東市民センターで開催される『結桜まつり』
で小彼岸桜の苗木を無料でさし上げています。貴重な苗木が身近で手に
入りますので、鉢植えにチャレンジしてみませんか。
五月五日こどもの日に人生初のたけのこ掘りに、七歳の孫と参加させていただきました。
初夏を思わせる日となり孫と二人、やる気満々で『五味ケ谷市民の森』に向かいました。
主催者の挨拶や掘り方の説明を聞いてから参加者の大勢の方々とたけのこを求めて竹林に足を踏み入れまし
た。あちらこちらから「あったよ!」ここよ!」等の歓喜の声が飛び交い、楽しい時間のスタートです。
私達も地面から少し顔を出したたけのこを見つけて渾身の力を込めてスコップをその辺りに突き刺しまし
た。何度も繰り返しましたが地下茎に当たりなかなか深く掘
ることができません。それでも苦労して付け根近くまで掘っ
たので手にしたたけのこには赤いつぶつぶが付いていまし
た。たけのこ掘りの醍醐味を味わうことができ、楽しかった
です。 後、方が掘り新鮮な
焚火で焼く大名焼き作っ美味し
ただきました。
ゴールデンウィークに貴重な体験を孫と共有できましたこ
と、企画・運営されたスタッフの方々に感謝申し上げます。
スコップをたけのこ近く突き刺せば痛くないかなと孫の言うなり (鶴ヶ島短歌クラブ会員)
タケノコ掘りに参加して 及木 睦美
小彼岸桜の鉢植えにチャレンジ 副代表 佐野 英樹
編集後記
当クラブは法人化してから20年目を迎えました。発足時からのメンバーで今も大黒柱となっている
会員もいれば、諸事情で活動から離れた方、新たに参加した会員もいます。ランティア団体でこれほ
ど長く活動している団体は少ないそうです。鶴ヶ島の自然がこれ以上減少しないよう、鶴ヶ島の魅力を
感じながら次世代が育つふるさとを作りたい。 http://www.satoyamasupport.com/
筍の皮の付いた儘で焼く大名焼き