最近の里山活動で感銘を受けたことは、子ども達、中でも障碍者の子ども達が森で遊ぶことを通して
元気になっていくことを実感できたことです。
里山・自然の力による効用(自然の森の中で5感を伸ばし、安心や安定感がもたらされ、解放された
感覚になるなど)があったのではと思われます。
自然と交わる心地よさ、充実感は感受性に富んだ子ども達に限ったことでなく、我々高齢者でも同様
に感じられるのではないか。この体験をしていることが当クラブが 20 年に渡り継続・発展してきた一
因ともいえるのではないかと思います。更に違う視点から考えると、当クラブの目的は、里山・樹林地
を次の世代に残していくとして様々なイベント等を子ども達を中心に実施しているが、対象者を子ども
達を基本にしつつもオール世代としていくことをもっと注力すべきではないかと考えます。
自然と交わることは、観光地に花を見に行く、高原のパノラマ風景を鑑賞する等いろいろの形態があ
りますが、それらは通常 “自然を見る、鑑賞する”という自然を眺める行為が多いだろうと思います。
当クラブの自然との交わりは、森の草を刈る、竹・老枯木を伐採する、川に入りゴミを拾う等自然への
直接的な実践行動となります。
この自然に対し、単に見ることと実体験することの差は非常に大きな差であるのではないか。この差
を多くの皆さんに経験してもらうことが今まで以上に自然を大切にして、心豊かな生活を享受すること
に繋がるのではと考えます。
自然
実体験
副代表
英二
第14号
2024.01.01
発行
小澤邦彦
編集
杉山行汪
10月~12月 活動実施
10/11(水)続福祉ベンチの製作
10/22(日)大クリーン大作戦
10/26(木)福祉ベンチ製作&設置
10/28(土)五味ケ谷市民の森整備
10/29(日)地デビューきっかけ広場の参加
11/03(金)にっさいプレーパーク協
11/05(日)五味ケ谷市民の森整備
11/06(月)太田ヶ谷の森樹木移植作業
11/11(土)五味ケ谷市民の森里山体験会
11/15(水)続福祉ベンチ製作
11/18(土)第二はちの巣保育園秋祭り参加
11/23(水)運動公園清掃と焼芋の会
11/24(木)高倉の森にて植樹活動
11/25(土)毛プレーパーク協
12/02(土)第一はちの巣保育園むら祭り参加
12/06(水)五味ケ谷門松教室準備
12/11(月)国土交通大臣緑の都市賞授賞式
12/16(土)一二三富の会門松教室協力
12/23(土)繩づくり体験と門松教室
1月~3 動計画
1/10(水)高倉市民の森整備・新年会
1/20(土)木工教室・倉庫整備
1/27(土)藤金の森整備
2/ 3(土)五味ケ谷森整備
2/14(水)小彼岸桜根巻き作業
2/24(土)太田ヶ谷の森整備
3/ 2(土)木工教室
3/16(土)小彼岸桜植樹作業
スケジュールは雨などで変更が有りますの
で、当クラブフHPで確認下さい。
最近のトピックス
今年は国土交通大臣を2度受賞 詳しくは次の頁をご覧ください。
第二はちの巣保育園と、第一はちの巣保育園祭りに参加
子供達から大人までを森で遊ぶ体験をして貰おうというのが私たちの大きなコンセプトです。両保育
園から始まって、保育活動の場を園内から森へとひろがることを願って、その一歩に保育園まつりに参
加して竹細工や竹を使用した吊り弥次郎兵衛作りの体験会を行いました。近い将来には私たちが活動し
ている市民の森が保育活動の場となることを願っています。
太田ヶ谷の森と高倉の森に植樹
太田ヶ谷の森には市内に進出された企業より寄贈された 80 本ほどの樹木が仮植えされていたが、6
に一部移植した残りを移植しました。この作業が太田ヶ谷の森の整備のために結成されたグランドワー
クの事業で我々も参加団体として参画しました。
この他に我々の事業として高倉の森に、森の景観に合わせて 20 本植樹をしました。
続々と冊子を発行
冊子は逐次紹介します。今号での紹介は、地球温暖化の時代が終わり地球沸騰の時代に突入したと国
連事務総長が言われましたが、2017~2022 6 年間のの市内 25 か所の気温観測データを纏めて分析し
た冊子です。希望される方は切手 100 円分を同封して事務局に申し込み下さい
9月に始まった福祉ベンチの製作は 10/11、10/26、11/15
続し1セットを贈呈、残る1セットは年越しになりました。
恒例行事の大谷川クリーン作戦は藤金の森を流れる川で行
いました。生い茂っていた樹木をチエンソーで切断した後、川
の中に入れるようになりました。
私たちの活動の場である五味ケ谷の森は整備活動を二度実
施するとともに、里山体験会を実施しました。産業まつりと重
なりましたが 84 名の親子が森の中で様々な体験をしました。
里山体験会は、坂戸の一二三富の会、毛呂山の里山サポートク
ラブもろやまでも行われ当日に協力しました。
五味ケ谷の森の竹林の間引き作業を行い、その竹を利用して
家族で楽しむ門松教室を行いました。門松教室は坂戸市の一二
三富の会でも行っていて、竹の提供と門松作りのお手伝いにも
参加しました。
森作りも大きな課題です。
太田ヶ谷の森や高倉の森に
植樹しました。
保育園児への取り組みは
昨年から始まり、今年は二
つの保育園まつりに参加し
ました。
年末には恒例の門松
作りです。寒くても人
気のある行事です。
10月から12月の主な活動
本年度は、埼玉県彩の国大賞優秀賞、国土交通大臣よりみどりの愛護の感謝状、都市緑化機構の市民協働部
門で国土交通大臣賞をいただきました。私たちの 20 年に亘る市民の森の保全活動や普及活動、長期的な里山の
調査、分析などに対する評価をいただきました。会員皆様の取り組みや支援いただいた財団、企業のおかげで
す。感謝いたします。
43 緑の都市賞 国土交通大臣賞 緑の市民協働部門
市民の森の維持・保全と市民の自然体験活動 埼玉県鶴ヶ島市
鶴ヶ島市が地権者と契約した市民緑地である「市民の森」6 カ所のうち 3 カ所と、市内の公園を合わせた約
15.4 ヘクタールの緑地を管理し、都市環境の保全と地域への環境体験の場を提供しています。具体的には、市
民の自然体験や環境学習活動をはじめ、小学校や保育園などの子ども達向けの自然観賞・体験プログラムを実
施しており、これらの保全活動の成果により、市役所や社会福祉協議会、他の市民活動団体との連携活動が拡
大しており、継続性を確保するために企業などと連携を進めています。
20 年にわたる活動を通じて、子ども達の健全な成長に対する確かな成果を上げており、また、市内の里山
について独自に分析し、報告書をまとめるなど、活動の成果を蓄積し情報発信にも努力している点が評価され
ています。
第34回全国「みどりの愛護」
緑を守り育てる国民運動をさらに積極的に推進してい
くため、花と緑の愛護に顕著な功績のあった民間の団体
(ボランティア活動として、公園緑地・河川・道路等で
みどりの愛護活動を行っている団体)に対し、その功績
をたたえ、国民的運動としての緑化推進活動の模範とし
て、国土交通大臣から感謝状が授与されます。全国で 88
団体が国土交通大臣から、感謝状が贈られました。
埼玉県では、「ふかや緑の王国ボランティア」と「特定
非営利活動法人るがしま里山サポートクラブ」の 2 団体
でした。
埼玉県彩の国大賞優秀賞
市民の森を中心に子ども達や保護者に森を体験しても
らい、その大切さを考えてもらうことを目的に平成 15
に設立し、20年にわたり継続して活動。
学童クラブや学校と連携し、子ども達の自然体験イベ
ントを多数開催するとともに、里山調査、植樹なども展
開。10 ヘクタールを超える市民の森の清掃活動では、地
域の他団体と連携して取り組んでいる。川の清掃活動に
よるホタル復活やイベント参加者も増えるなど地域にお
ける環境への関心を高めている。
受賞
意義
代表
小澤
邦彦
皆様、本当に元気ですね!私も七十七歳を目前にしておりますが、とても太刀打ちできません。又、いろいろ
な、素晴らしい技能をお持ちの方が沢山いらっしゃって、少しでも学びたいと思います。
から高校にかけて、バスケット、バレー、卓球、サッカー、テニスといちいち身体を使うことはやって
きましたが、どれも中途半端でした。二十代位からは、山登りで、四十代位まで一ノ倉沢
などで遊んでいました。三十代後半からは有機農家に出入りさせていただき、百姓と言う
位、百ぐらいの様々な仕事を経験させていただきました。でも、何一つものにならず今に
至りました。
この先何年あるかわかりませんが、皆様の足手まといにならぬ様、少しでもお手伝いで
きたらと思っています。
今後、皆様の力を結集して、益々素晴らしい実践を実現できるよう頑張れればと思いま
す。よろしくお願いします。
約6年前、脚折神社の氏子会からの縁で里山サポートクラブに入会しました。
入会した頃は仕事もあり、なかなか活動に参加することができませんでした。
今年で当クラブも設立 21 年経ったとのことですが、入会するまでは里山サポートの存在自体も知りませんで
した。自分の子供たちが中学校を卒業するころに里山サポートが設立されたようですが、会社人間だった私は
鶴ヶ島のことに関心が向いてなかったのかもしれません。入会してすぐにチェンソーの講習も受けておいたほ
うが良いと言われてチェンソーの講習会も自費で受けましたが未熟であまり役に立っていません。
ここ数年は活動の内容も多岐にわたり、市民の森の整備とイベントはメインの活動ですが、子彼岸桜の育成、
蛍の餌(カワニナなど)の採取、アペルトの支援、植樹、幼稚園での竹細工、流しそうめんの準備、川の清掃、
ベンチの制作、坂戸や毛呂山の団体の行事支援、人力の縄綯い機で作った縄を使ったしめ縄作り、門松の準備な
どビックリするくらいふえています。それぞれにエキスパートの人がいるので私みたいな不器用な人間でも何
とかついていくことができています。
入会した頃は市民の森のゴミ拾いと草刈りがメイン
でよいのかと気楽に思っていましたが、最近の活動は多
岐にわたり活動日も増えています。会員の高齢化などで
活動に参加する会員の入れ替わりもあり、新入会員も
徐々に増えているのですが人数的に不足している活動
日もあります。
これからの里山サポートクラブの活動内容をみんな
で考えて良い方向にもっていければと思っています。
ついでに私のチェンソーの特別講習会終了証をお見
せしましょう。
編集後記
今年も何とか号を重ねてきた。時の流れを早いと感じるか長いと感じるかは充実した日々を送ってい
るかどうかの違いだと聞いたことがある。充実した人生とはただ忙しく過ごしたかどうかではないと思
う。目の前を過ぎていく出来事に疑問を持ち、異論を発し同感や反発を受けてざわつく日々を過ごすの
も充実の内と思う。里山サポートクラブも多くを発信してきた。異論と同感をサポートクラブの養分を
して多くの仲間を集めて若々しく青臭くありたいと思う。 http://www.satoyamasupport.com/
里山サポートクラブに入った頃の思い出 理事 柳川 豊彦
寿