つるがしま里山サポートクラブは、2023 年 3 月 29 日に設立総会を開き、4月1日を発足と決めまし
た。そして4月19日に里山クラブとして最初の活動が、五味ケ谷市民の森タケノコパーティーでした。
会員が家族で参加し、子供達が楽しくタケノコを掘り、大人たちは、吉牟田さんの豚汁をいただきなが
ら、ビールで乾杯している写真が残っています。その後 2007 年まで毎年4月にタケノコパーティーを
開催し、たけのこ掘りと美味しくビールをいただいていました。2007 年の 5 月 5 日こどもの日に、テレ
ビ埼玉の取材をうけ、親子でタケノコ掘りを楽しむ「おとうさんのタケノコタイム」を開催し、その場
で掘ったタケノコをその場で料理して美味しくいただくイベントを始めました。
2008 年からタケノコ掘りは、5 月 5 日に限定し、イベントの名称を「おかあさんのタケノコタイム」
に変更し、掘ったタケノコを東市民センターで調理し、タケノコ汁、ホイル焼きなどで美味しくいただ
くことになりました。2013 年には、おやこ劇場さんからの依頼で4月に三ツ木の斎藤さんの竹林でタケ
ノコ掘りイベントを行い、2014 年にも同じくおやこ劇場さんの依頼で4月に五味ケ谷市民の森タケノ
コ掘りイベントを開催しました。
2015 年から夢基金に申請して、里山クラブ主催のタケノ
コ掘り体験会を5月5日に開催することになりました。
その後 2016 年には、夢基金の1次申請プログラムが全部
不採択となり、自己資金で開催することになりました。
2017 年から 2019 年までは夢基金の助成で開催できました。
2020 年は不採択となり、2021 年採択、2022 年、2023 年と
不採択となり、杉下支え合い協議会の資金協力を得て開催し
ました。また、2020 年からは、コロナの関係で東市民センタ
ーに集まることに遠慮して、五味ケ谷市民の森の中で、竹を
燃やして、掘りたてのタケノコを焼く、大名焼きを実施し、他では経験できない野性的な料理として好
評を得ています。2024 年に久々夢基金に採択され、助成金をいただくことができました。
タケノコは、豊作の年と、不作の年が毎年交代します。昨年は不作の年で、イベント参加者が全家族
掘れるだけのタケノコを確保することができず、地主の滝嶋さんにお願いして、敷地のタケノコを掘ら
してもらいなんとか乗り切りました。 2024 年は、豊作の年で、およそ 400 本くらいタケノコが発生し
ました。200 本は、手をつけず、親竹に育てます。170 本はイベントで掘ってもらうのと、散策路や境
界付近で除伐しました。残りの約 30 本は、タケノコ泥棒に持ち去れたタケノコになります。
五味ケ谷市民の森竹林のタケノコは、以前から、タケノコ泥棒の被害にあっていました。10年前ご
ろから毎年4月になると、「タケノコ掘り禁止」の看板設置していますが、看板の側に生えたタケノコ
も盗まれました。昨年は、不作ということもありましたが、盗掘もひどく、イベントができないところ
まで追い詰められました。
いろいろ対策が考えられますが、まずは警察にたよることにして、近所の交番に事情を説明し、見回
りをお願いしました。今年は、4月はじめから交番に行き、見回りをお願いしました。4 月 21 日朝に警
察から連絡があり、タケノコ泥棒をつかまえたので、現場検証協力の要請がありました。前日の夜 11 時
ごろパトカーで見回りしていると、市民の森から灯りが見えて、森に行ってみると 40 代の女性2名が
タケノコを盗っていたそうです。市民の森と、瀧嶋さんの敷地で11本の盗られた跡を特定し、現場検
証が終わりました。そして 22 日の朝、竹林の確認に行くと、10本くらい新しい盗掘の跡が見つかりま
した。来年も警察にお願いして、見回りをしてもらう予定です。
五味ケ谷市民の森竹林は適度に間伐し、太くで立派な竹が数多く生えており、美竹林に向かって成長
しています。しかしまだ数か所に傘をさして歩けるような空間が広がり、そこを埋めるタケノコの成長
を期待しています。ちなみに竹林の整備で傘をさして歩ける竹林を目指すという考え方があります。こ
れは、タケノコ農家が良いタケノコを多く収穫するための竹林です。日本三大美竹林があります。嵯峨
野(京都)、揖斐川(岐阜)、岩国(山口)です。何処も立派な竹が密接してそそり立っています。密接
した竹林では、太いタケノコが少量発生するそうです。疎らな竹林では、太くないのタケノコが大量に
発生しますので、タケノコ農家向きです。私は、五味ケ谷竹林が日本人の美意識にあった三大美竹林の
ように育っていくことを願っています。
タケノコ堀り行事 理事 吉井 優